劇団らせん劇場 act.74 『お勝手の姫』@七間町このみる劇場

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 女優・八街ピーさんの卒業公演でした。

 手入れは行き届いているが、なんとなく人のいないレストラン。
 お見合いするふたり。
 男は乗り気でなく、女はやたらと勝気。
 そこへやってくる奇妙な男女。ひとりは着飾っていて姫と呼ばれ、男はジョルジュと呼ばれている。
 ふた組の男女が交差し合い、思わぬ喜劇と悲哀を展開する・・・。

 会場へ入った時にレストランのセッティングでテーブルが3つあったので群像劇かなと思いました。
 お見合いする男女、奇妙な男女、それにレストランの人たちの3つの物語が交差し、ユーモラスな会話で進む素敵なお話でした。
 とってもおもしろくて、これから新たな一歩を踏み出す人にもふさわしい内容だったと思います。

 ただ、脚本がらせんぽくないなと思ったら、小川未玲さんという方のものでした(1998年)。
 「「家事」というものの終わりのなさに呆然としていた時期に執筆。」したそうで、教授のセリフに反映されていましたね。家事を黙々とこなしていると、感謝もされない、ついついこれには意味があるのだろうか、などと考え込んでしまい、孤独に陥り、徐々に壊れていくのではないか・・・。
 下記からダウンロードできます。最後のシーンが追加されていたり、違いがあるのでもう一度読んでみるとおもしろいかも。
 ところで台所のことを「お勝手」という呼び方、若い人にもまだ通じるのでしょうか?
 小川未玲ホームページ|小川姉妹のさらさら行くよ

 とりあえず静岡の演劇を見てみようと思って最初に見たのが、2004年にサールナートホールで行われた「どっちの演劇ショー」でした。
 「劇団午後の自転 第20回公演「屋上のロックンロール」」と「らせん劇場 Act.56「デカンショ」」が上演されたが、「デカンショ」はなぜかこのとき観ていなかった。
 「屋上のロックンロール」には非常に感動して、そのあと観劇沼にハマって行ったわけです。
 そのあと、伽藍博物堂の「月夜の晩にあなたはいない」(2005年)でまた泣き、超歌劇団 第28回公演「どらえも のびと肉体慕情」(2007年)に心を撃ち抜かれたりしながら今日まで来ました。
 なんだかんだで10年以上経つのですね。
 その間、活動を停止してしまった劇団もあり、また新しくできた劇団もあり・・・。

 らせん劇場は歌あり踊りありの愉快な劇団として私は認識していました。
 八街ピーさんは1997年に舞台デビューということなので、人生の半分くらい女優として活躍されていたのですね。
 らせんの中ではどちらかというと明るくて気の強い役柄が多かったかなと思います。
 舞台の真ん中でキラキラと輝いているような女優というイメージ。

 世の中は移ろいゆくものとはいえ、寂しいですが、八街ピーさんにとっては新たな一歩なので「よい旅を!」という言葉を贈りたいと思います。
 ありがとうございました。

 らせん劇場ホームページ
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by ma2i | 2016-03-20 22:02 | 観劇 | Comments(0)