「梶間探偵事務所不思議譚Ⅱ」劇団[si:d]@マビック

12月2日(日) 14:00

前回SEEDを見たのが「梶間探偵事務所パート1」でした。
それからなかなか観る機会がなく、3年ほどたってしまいました。

とても真面目にやってる人たちだなと思いました。

舞台はカジマ探偵事務所。
いっせいに5人の依頼人がやってくる。
そして口々に「シオン」を探してくれと言う。
探偵がシオンの特徴を尋ねるが、5人それぞれが別々のイメージを語りだすからまったく人物像が絞れない。
ある人は「シオンは魔法使いだ」という。
またある人は「シオンは命の恩人だ」という。
またある人は「シオンは悪魔だ。殺してやる」という。

困ったカジマ探偵はそれぞれの依頼人とシオンが出会ったときの様子を、カジマ=シオンになりきって再演する。
おそらくカジマは人の底に眠る本人も忘れてるかすかな記憶を読み取るような超能力を持っていて(京極夏彦の小説に出てくる榎木津礼二郎みたいな奴)、それを再現することによってシオンの人物像を組み立てていきました。

5人分まるまるあったのでちょっと長かったけど、そこにいない人物を芝居で作り上げるのは鮮やかだなと思いました。この前の午後の自転でもそこにいない「詩人」を見事に語っていましたね。

で、そのなかでこの世界が第3次世界大戦後であり、戦争によって別れや引き裂かれた物語であることがちょっとわかって重かった。
シオンは結局見つからなかったけど(え、最後に出て・・・)、希望のある終わり方だったかな。
猫が意外に活躍。

梶間俊平役の人が、情けなくも時にはカッコいいけど頼りないような探偵をよく演じていたと思いました。
売れない探偵事務所のごちゃごちゃした感じのセットもよかった。戦争後にしては物がたくさんあったような気もしたけれど。
あとは、真っ暗闇の中で声だけのシーンもおもしろかったです。

場面転換がなくすべて事務所のなかで、観客の想像力を喚起しながら話を進めていくのは良いですね。



あ、また芝居に参加してきましたよ。
登場人物が魔法(実はマジック)を使うのですが、そのお手伝いに。
魔法をかけると52枚のカードがすべてダイヤの3に変わるのは鮮やかでしたが、テーブルマジックだったのでほかの観客には見えなかったのではないでしょうか。もう少し観客の方を向いてやって欲しいと思いました。
あーあと無理やり笑わせようとしなくてもいいのではないかと思うところもあくつかあったけど思い出せません。
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by ma2i | 2007-12-03 19:34 | 観劇 | Comments(0)